経営者とのミーティングにおいて「業績の実態が分かりづらいので、取引実態を説明できる仕組みがほしい」との話になりました。そこで業態別に適切な損益管理ができる体制に変更すべく、現在の会計処理の見直し、会計ソフト会社と会計ソフト変更のための協議を行いました。また経理担当者等への業務処理の指導も合わせて行った結果、業態別の業績を把握できた他、従来よりも早期に適切な月次決算ができるようになりました。

経営者とのミーティングで「社員の業績に対する意識を高めたい」との話になり、そのための取り組みを検討した結果、期初でのブレーンストーミングによる「共通目標の設定」と「四半期報告会の実施」が決まり、その運営指導及び会議でのフィードバック指導を当社で担当することになりました。

その結果、従来、社員にとって目標予算は会社から与えられた数字でしかありませんでしたが、社員が自身の業務との関連からどのように目標数字を達成していくかを毎月検討したことで、
会社の数字の理解につながりました。またそのことが個人の評価面にも反映されるようになりました。

経営者と会社の将来像を検討する中で、未公開会社ながら株主数が多すぎる状況は早期に改善する必要があるのではないかという話になりました。そこで解決策として社員持株会を設立することになり、全体のスケジュール等の指導を当社で担当することになりました。持株会を外部株式の受け皿とするとともに、社員の参加を推進するため、まずは積立金的な性格をもつスキームとして整理し、次に導入へ向けて役員会承認、全社員への説明会等の支援を行いました。続いて、税務面での留意点や株式の取り扱いについて指導するとともに買取株式の評価、規約の作成、運用面での指導等を行い、外部株主の整理及び社員株主の登録等を終始順調に運用することができました。