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エクジット通信

エクジット通信 2014年8月 Vol.23

税務関係のトピック

消費税転嫁対策について

 消費税率が8%となり、4か月が過ぎました。Vol.12でも取引価格交渉時の注意について触れましたが、公正取引委員会では、消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保するため、転嫁拒否行為に関して中小企業庁と合同で中小企業等に対する書面調査や事業者団体等に対するヒアリング調査を行っています。
 6月までの調査の結果は以下のとおりです。

行為類型 指導 勧告 合計
減額 10件 0件 10件
買いたたき 987件 5件 992件
役務利用・利益提供要請 59件 0件 59件
本体価格の交渉拒否 235件 0件 235件
  1,291件 5件 1,296件

 指導・勧告のもっとも多い「買いたたき」は、消費税込みでの取引価格が据え置かれている場合や、取引価格が引き上げられているもののその引き上げ額が消費税引き上げ分を下回る場合などがあります。特に免税事業者や個人事業者に支払う委託料や執筆料が据え置かれている場合が多くみられます。
 公正取引委員会の調査は取引業者からの情報をもとに行われていると思われます。勧告を受けてしまうと、会社名も公表され企業イメージを損なうおそれがありますので、取引内容を再度点検することが必要です。

管理関係のトピック

他部門のことに興味がない~組織内の壁

 「えっーこんなことしてるんだ!」、「いつもこんなことやってるの?」、「てっきり○○だと思っていました!」、「こんな資料があるのなら言ってほしかった!」・・・・・
職場でよく聞かれる会話ではないでしょうか?
 組織が大きくなってくると仕事が細分化されていき、業務全体の流れが見えにくくなってきます。その結果、本人が気づかないまま 同じような作業や資料の重複、さらには独自の資料作成など、人に仕事が付いている状況となっていきます。
各担当者は最善のつもりでも、ちょっと客観的な視点で俯瞰すると困った状況になっていることがよくあるようです。
 特に経理部門は、最終的な数字を扱っていますので、現場で起こっている事象が適切に反映されているかどうかといった視点が大事になります。そのためにも各セクションからの情報収集には十分な注意が必要ですし、正しい情報が得られるようにしっかりとコミュニケーションをとっていくことが重要となります。「経理は寡黙が一番」といわれることもありますが、正確な現場情報の収集のための努力は不可欠でしょう。
 内部統制では「次工程はお客様」と考えることが大事になります。経理部門に限らず隣は何をする人ぞ・・・?とならないように、周りの業務にも興味を持てる環境づくりにはやはりコミュニケーションが要のようです。

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