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エクジット通信 2016年5月 Vol.44
税務関係のトピック
熊本地震の義援金等~寄付金の取扱いについて
熊本の地震により被害を受けられた方を支援するため、義援金などをされる企業も多いかと思います。支出した寄付金の取扱いについては、「国等に対する寄付金」及び「指定寄付金」は支出した全額が損金算入され、「特定公益増進法人に対する寄付金」や「認定NPO法人に対する寄付金」は一般の寄付金とは別枠で寄付金の合計額と特別損金算入限度額のいずれか少ない金額が損金算入となります。又、その他の一般の寄付金は損金算入限度額の範囲内で損金算入となります。
主な義援金の支払先のうち、被災地の県の災害対策本部や日本赤十字社の専用口座に送金する場合、国等に対する寄付金として全額損金算入されます。
一般の募金団体を通じた義援金の場合であっても、最終的に地方公共団体や日本赤十字社に支払われるものについては、「国等に対する寄付金」に該当し全額損金算入できます。
自社が募金団体となり寄付金を募る場合は、預かり証を発行するか、専用口座を設け、最終的に地方公共団体に寄付することを税務署に確認してもらうことが望まれます。
また、自社の商品を支援物資として提供した場合、広告宣伝費に準ずるものとして損金の額に算入されます。
管理関係のトピック
顧客ロイヤリティー~ファン顧客の生涯価値は高い!
「顧客ロイヤリティー」という言葉を聞かれたことがあるかと思います。「顧客ロイヤリティ-」とは、顧客満足を超えて「ファン顧客」として、実際の購買、推奨行動を通じて自社を支えてくれることを言います。ファン顧客はより長く自社の顧客でいてくれる上に、知人にも自社を紹介してくれることで自社の利益に大いに貢献してくれます。
消費者に直接、商品やサービスを売っているBtoCビジネスでは、顧客を満足・感動させてファンに変えて自社の成長につなげる考え方は一般的です。一方、法人顧客を相手とするBtoBビジネスについては、法人=合理的な組織であるためか、法人顧客からフィードバックを受けることについての心理的な抵抗感があるようで意識が低いとのことです。
しかし、BtoBビジネスでも顧客ロイヤリティーは当てはまると考えられており、BtoCビジネスと同様に以下のようなメリットがあることから、しっかりとフィードバックを取り込んで、改善につなげる体制整備が大切になります。
- ファン顧客を基盤とした利益成長を維持できる
- 商売の進め方を改善するヒントがある
- 顧客志向への意識づけができる
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