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エクジット通信 2022年8月 Vol.119

税務関係のトピック

税務調査における交際費について

　7月より税務署の新年度となり、コロナ禍で減少傾向にあった税務調査も今年度より本格化するものと思われます。税務調査での指摘対象になりやすい項目の一つに交際費がありますが、その主な内容は、以下のとおりです。

(1)交際費に関連する費用科目の取り扱い
①接待に係るタクシー代等の交通費
得意先等を接待した際に使用したタクシー代等の交通費は、旅費交通費ではなく交際費として処理する必要があります。

②従業員に対する慰安費用
一定の要件を満たす従業員の為の慰安費用は福利厚生費等として処理することができますが、特定の従業員のみを対象とした慰安費用は交際費として処理する必要があります。

③会議費用
会議費用については、会議の実態、時間、単価、アルコールの有無等で交際費に該当するか判断することになりますので、社内の基準を作成し、基準通りに処理することが望ましいと思われます。

④情報提供料
情報提供を業としていない者に対して支払った情報提供料は、契約書や実態に基づいて支出していない場合には交際費に該当することになります。

(2)役員に関連する項目の取り扱い
①役員に対する渡切交際費
役員に対して接待等に使用する名目で金銭を支出したにもかかわらず、使用金額について精算を要しないものについては、交際費ではなく役員給与として取り扱われます。

②役員の個人的な支出
役員の個人的な支出は交際費ではなく役員給与として取り扱われます。

　なお、交際費として処理していたものが役員給与に該当するとされた場合には、役員個人の所得税及び消費税についても追加の課税が必要となる場合がありますので留意が必要です。

管理関係のトピック

夏季休暇前の留意事項

　働き方が多様化してきていますが、今月は夏期休暇やお盆休みなどの長期休暇を取得する方も多いかと思います。夏期休暇前には、取引先等に休暇スケジュールを連絡するなど、通常とは異なる業務が発生します。トラブルなく安心して休暇を迎えることができるよう、夏季休暇に入る前に確認しておきたい事項について、以下にあげさせていただきます。

＜夏期休暇前の留意事項＞
・休暇中の出勤者の把握（役員動静等も含む）
・休暇中の緊急連絡網の整備・確認
・取引先・顧客への休暇スケジュールの通知
・取引先・顧客の休暇スケジュールの確認・把握
・オフィスの整理整頓
・オフィスの防犯・防火体制の確認
・休暇中の郵便物・宅配物の受け取り確認
・暑中見舞い、中元などの取扱い確認
・定期購読している新聞・雑誌類の取扱い確認
・休暇中のゴミの処理方法の確認

　尚、全社一斉休暇ではなく、従業員が個々に交替で長期休暇を取得する場合等では、取引先等に休暇スケジュールの通知を行う際に、代替業務を行う担当者名や期間等についても連絡し、担当者に引き継ぎを行っておくなどの配慮も求められます。

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