税務関係のトピック

リサイクル預託金の消費税の取り扱いについて

　自動車を購入する際の諸費用の明細には、リサイクル預託金という項目があります。
　リサイクル預託金は自動車を廃車する際のリサイクル料金を新車購入時にあらかじめ預けておくもので金額は車種によって異なり、会計上は「預託金勘定」などで資産計上することになります。
　自動車を売却・下取りした場合には、リサイクル預託金もあわせて譲渡することとなりますが、リサイクル預託金は金銭債権に該当するため、その譲渡対価を非課税売上として処理する必要があります。
　ただし、消費税の課税売上割合の計算上は、有価証券などと同様に譲渡対価の5％部分を非課税売上に計上することになります。
　会計ソフトの消費税区分に「有価証券譲渡」などの区分がある場合には、その消費税区分を設定するなどして、集計漏れがないように留意が必要です。

リサイクル預託金の会計処理は以下の通りです。

管理関係のトピック

最低賃金額改定

　厚生労働省は、中央最低賃金審議会が示した「令和６年度地域別最低賃金額改定の目安について」を参考として、地方最低賃金審議会が答申した地域別最低賃金の改定額を取りまとめ、10月からの最低賃金額を発表しました。　この数年間で最低賃金額は大きく上昇しています。発効年月日とともに、法令違反とならないよう今一度確認しておきましょう（違反した場合は、50万円以下の罰金に処されることがあります）。

＜都道府県別（関西地域）最低賃金額と発効年月日＞

尚、地域別最低賃金は、下記の厚生労働省のホームページでも確認することができます。
＜厚生労働省地域別最低賃金の全国一覧＞
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

＜令和６年度　最低賃金改定の概要＞
・最高額は東京都の1,163円、最低額は秋田県の951円。
・改定額の全国加重平均額は1,055円（昨年度1,004）　全国加重平均額は、過去最高の引上げ。